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第32日目 神奈川県横浜市~茨城県石岡市

第32日目

05:40 疲れてる筈なのに・・・

身体は疲れている筈なのだが
昨日の夜も寝つきが悪かった

それでいて、起きたのが早めだ

大丈夫なのか?
俺の身体・・・

06:55 霧の中、出発

今日の目的地は

第2の故郷

”百里”
正確には、小美玉市なのだが
この方がしっくりくる

本来なら、犬吠埼辺りまでと考えたのだが
できれば、百里には長くいたいのと
天気も今日一日くらいしか持たなそうな感じなので

それなら、明日雨が降ってもいいように
今日のうちに着こうかと

さて
宿のおやっさんに見送られながら、出発したのはいいものの

霧が濃い・・・

おやっさんが言うには
昨日の濃霧で、3隻ほど船の衝突事故があったとのこと

今から乗る東京湾フェリーが、果たして運航するであろうか?

これが運航しない限り、今日の百里への到着は考えられない

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07:30 霧の中、出発 その2

フェリー乗り場に到着し、切符売場へ
案の定、売り場のお姉さんから

「現在濃い霧のため・・・」

ダイヤが乱れ、確実な運航を保証出来ないとのこと

なんとか午前中には運航してもらいたい・・・

百里までは、およそ300kmの行程だ
ただ着くだけなら、夜中までかかってもいいのだが
どうしても夕方までに到着しなければならない理由がありまして・・・

なので、場合によっては
”日本先っちょシリーズ”の犬吠埼を
パスしなければならないという事態になりかねない

かといって、房総半島を横断する鴨川に抜けるルートも使いたくない
できれば、南側にある房総フラワーラインというのも走ってみたいし・・・

教科書を広げて、あれこれ考えていると

「運航が決定しましたので、07:25発にお乗りの方は、お車へお戻りください」
との、アナウンス

予定通り百里にたどり着けそうだ

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07:55 船旅も4度目

30分程の船旅を楽しむ

と言っても、あいにく濃い霧で
景色なんかみえやしない

見えるものと言えば
我が客船の前方を横切ろうと、必死に加速している釣り船
よくよく見ると、休日ということもあり
たくさんの釣り船が走行している

濃い霧で、視界が妨げられている
こんな狭い海の中にも関わらず

お願いだから、ぶつからないで
と、願いたくなるほど、みていて危なっかしい

あと見えるものと言えば
海に浮かぶ、ゴミと油
クラゲくらいだ

船旅も4度目となると
感動が無くなってしまったのかも・・・・

08:15 房総半島上陸

P7060004

やってきました、房総半島

同じ関東なのに
浦賀水道を隔てて、こうも雰囲気が違うのか

ここからは、海岸沿いを走るだけだ
海を見ながら、のんびりとバイクを走らせるだけ

天候は晴れ後曇り
百里に着くまでは持ちそうだ

昨日までの渋滞と違い
スムーズ
・・・というより
とてもハイペースで車が流れる

百里までの行程を考えると
この流れは有り難い

09:07 洲崎灯台

房総半島最初の観光ポイント
洲崎灯台にやってきた

何故来たかって?
先っちょぽいからw

「灯台入口」
と、手作りでできた看板をみかけ
その道に入る

到る所に、駐車場の看板が見える

よっぽど、観光客が多いのだろう

その中で、灯台に一番近い駐車場があったので
そこまでバイクを走らせた

(で、誰にお金を払えばいいんだろう?)

うろうろしていると

突然
「バイクは100円!バイクは100円!」
と、後ろから声が聞こえてくる

振り向いてみると、その声の主は
ただ単に、家の中に普通に座っているおばちゃん

で、その部屋の窓の近くに
招き猫の置物が、風に揺れて客を招いてる

このおばちゃんが、どうやら駐車場の管理人さんらしい

窓越しに100円を払うんだけど・・・
なんというか

腑に落ちない

ほんとこれって、孫の小遣い稼ぎだよな

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09:35 房総フラワーライン

洲崎灯台から、房総フラワーラインを走る
海沿いを走るので気持ちがいいコースだ

先程までの濃い霧も晴れ
徐々に夏らしい海岸を見せ始める

道路脇には、いろいろな花が植えられていて
まるで、花の香りが届きそうな感じだ

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途中、屏風岩と言われる、海から突出した奇妙な岩を見かける

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走ってて、久しぶりに首を降る回数が多い気がした

10:30 ビーチボーイズ

もう10年も前の事になるが
当時、夏のドラマで
”ビーチボーイズ”
というのが流行った

そのロケ地でもあった海岸線を走る

実をいうと
ここからのルートは
百里に住んでいた時代に
何度もドライブで走っているのだ

だから、景色に関しては、感動を覚えることはない
その代り
当時の記憶が思い返される

何気ない標識を見ては
(あっ、前回この標識見た時は、こうだったよな)
道の駅を見ては
(そうそう、俺ここでトイレ行ったわ)

なんというか・・・
今までのツーリングとは全然違う
生活臭漂う、ドライブ気分になってしまったのである(´Д`;)ヾ

これには、自分でも驚いた
やはり
ツーリングの醍醐味と言うのは
新しい景色を見ることな訳で

特に、この時点での心は
既に百里にあった訳で

なので、気づくと写真も殆ど撮ってないのが現状

ただ、走りやすい道路を
ただただ、事務的にバイクを走らせたのであります

11:07 6人目のチャリダー

次の目的地
犬吠埼に向けてる途中

6人目となるチャリダーを発見

すかさずピースを送ると
相手もピースサインを返してくれた

ちょっと
テンションが上がる

12:08 1リットルの損

九十九里浜沿いを走る有料道路に差し掛かる手前

燃料タンクのLOWライトが点灯した

まだ有料に乗るまでは距離があるから
いずれ、ガソリンスタンドが見えてくるだろう・・・

と、安易に考えたのがまずかった

行けども行けども、ガソリンスタンドがない
道を外れて走るものの
それこそ、なさそうな雰囲気の道路に出てしまう

結局、後で地図で見直すと
20km近くも走り回った

しかも、来た道をいったん引き返してるので

時間もガソリンも損した形・・・

13:15 やんまあの燃料切れ

朝飯が、船の中でのおにぎり1個だったので

お腹が空いて、コンビニで小休止

その場所が、海水浴場付近だった

コンビニに停めたバイクに座って
汗掻きながら、サンドイッチを頬張る

その横を、水着を着た”マブイ”姉ちゃんが通り過ぎる

何故か、自分とは住む世界が違うと知った

13:45 犬吠埼に到着

先っちょシリーズの一つ
犬吠埼にようやく到着

一度ならず、2度も3度もここを訪れているので
既に感動はない

では何故来たのか?

それは、本州最東端の証を撮るためだ

さっそく、カメラ片手に記念碑を探す

(そいうえば・・・何度も来たことあるけど、記念碑ってどこにあったんだったっけ?)

10分程ウロウロして、ある事に気づいた

ここって・・・本州最東端じゃないんだね・・・(´Д`;)ヾ

これはこれは
物凄い勘違いをしていた、やんまあ

どうやら、やんまあの頭では
日本がちょとだけ、左に傾いてたらしい

なので実際は
岩手県にあるリアス式海岸が、犬吠埼よりも東に突き出ているとは
この時まで、考えもしなかったのです

とうことは・・・
岩手を素通りするということで
本州最東端は見れなくなった訳であります・・・

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15:10 百里に向けて

犬吠埼を後にし
目指すは、一路、百里へ

霞ヶ浦を左に見ながら
355号線を走る
もうこうなると、地図はいらない

この道をひたすら走ると
いずれ、10年お世話になった懐かしの光景が飛び込んでくるのだ

しばらくは、教科書とおさらばだ

懐かしの玉造タワーが見えてくる
おそらく、この辺では一番高い建物じゃないのかな?

遠くからもその姿は、くっきりとわかる

このタワーが最初の懐かし風景となる

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16:12 旧小川町 商店街

そして
ついに、小美玉市
合併する前の小川町商店街を目にする

帰ってきたよ・・・(´ー`)
防府の時よりもその感覚が強い

何しろ
3年程いた防府というのは、あくまで学生時代であり
あくまで研修みたいな場であった
休日を防府の街で過ごしていただけであり
殆どの時間を、基地の中で生活をしていた訳ですから

それに比べると
ここ百里は

10年程、ちゃんと生活をしていた場所なのだ

そこには、行きつけの喫茶店があり
生活用品などを買った慣れ親しんだスーパーがあり
CDを買ったり、DVDをレンタルした店があり

かつて結婚を決めた人も住んでる
痩せようと努力した、ジムもある
ここは〇〇が美味しい店
なんて、この街を知ったかぶりもできるのだ

真っ先向かった先は

とんかつ屋さん

”みすず”

この店でとんかつを食べるために、百里に来たといっても過言じゃない
そして、夕食をここでとるために、急い百里に向かったのだ

この店は、もちろん美味しいのもそうなんだけど
この店に何度もお世話になったんですよね~(´ー`)

5時の開店には20分程の時間があったので

前住んでたアパートを見に行く
なんか、大所帯らしく、バルコニーにあり得ない位の洗濯物が干されていた

(もう住んでるのか・・・)

所詮、6年住んでたといっても、借りてた物件で
自分が立ち退いたら、誰かがそこへ住むだけの話

けど・・・
なんとなく、寂しい気持ちになるんだよね

怪しまれない範囲で、5時までの時間をそこで潰し
5時きっかりに、店に向かう
営業中という札を確認し、さっそく入店だ
この瞬間の為に、朝飯、昼飯と最小限に抑えてきた

「おばちゃん!とんかつ食べに来たよ!」

最初は髭面で怪訝そうな顔つきをしていたが
すぐ、やんまあだと知って

「あらっ!」

と、驚いた声のもとに、ようきたなぁと会話が弾む

よく座ってた席に座ると
一瞬にして、百里時代を思い出す

座った席から見える、町並みや店の雰囲気などが
当時、この風景を見ながら、仕事のことなどあれこれ考えていたからだ

おばちゃんが、さっそくサービスでアイスコーヒーを出してくれた
懐かしさに浸る暇などない
おばちゃんが、横に来て

「今何してるの?」
などと、ひっきりなしに話しかけてくるからだ

で、さっそくヒレかつ定食を御馳走になる

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本当美味しい
今でこそ、黒豚が有名になって
その座を鹿児島に譲られたけど

それまでは、茨城の豚は有名だった

だから、下手な黒豚よりも全然美味しい

鹿児島で、黒豚のとんかつを食べたが
あれは、不味かったヽ(`Д´)ノ

特に今のご時世だと、あの黒豚は”偽装”だったのか?
と、思わざるを得ない

ここのご主人も、やんまあの注文した品が出来上がったということで
煙草を持ち出し、ずっと話し込む

(ああ・・・懐かしいよぉ・・・こうやってよく話してたんだよな(´ー`))

もうね・・・とんかつも美味いけど、この雰囲気が良すぎてさ

ツーリングしてると聞いて、さっそく
「今日どこ泊まるの?家に泊めっから?」
と、気遣って言ってくれる

丁度1年前にも
こことんかつが食べたくなって、府中から来たことがある

その時も
泊めてやるから、いつでも来いと言われた

泊めてくれるとあらば、ここ茨城も
金銭的にも日にち的にも問題はない

是非、今度茨城に来る際は、泊めてもらおうかと思った

「しばらくはいるのけ?」
おばちゃんい、そう言われたので

「明後日までいますよ。生姜焼き食べないとここ去れないですからw」

実を言うと、このランチで出される、”生姜焼き”が絶品なのだ

ここでそれを食べる前は
防府にあるニューロンドンという行きつけの喫茶店で出される生姜焼きが一番だった

やんまあの中では、5年程その座を揺るぎなかった地位を
あっさりと塗り替えてしまったほど、ここのは美味いのだ

とんかつを食べ終わった後、急に眠気が襲った

ずっと楽しみにしていたこの百里
食べたことで、ようやく訪れた事を実感したんだと思う

「事故には気をつけるんだよ?」
と、おばちゃんが店の外まで来て言う

「明後日、また来るから、わざわざ外に出なくてもいいって」
と、笑いながら応えるも、なんとなく寂しそうなおばちゃんだ

以前、府中に転勤する際
おばちゃんにこんな話を聞かされた

「もう・・・自衛隊の人と仲良くすると、転勤するから寂しくてね・・・」
その転勤した人が、一度このお店に顔を出したそうな
で、今日泊まって行くと言ってたんだけど、結局、こっちにいる自衛隊の友達の家に泊まっちゃったみたいで、なんとも寂しかったそうな
おばちゃん、笑いながら言ってたけど
なんとなく気持ちがわかるんだよな(´ー`)

明後日、確実にここに寄る
だけど、その店を去る時は、思いっきり手を振ったよ

で、その後
何の迷いも無しに、その先の交差点で右折し
もう自分のアパートでもない駐車場へ向ってしまい

気づいて寂しくなる、やんまあである



357.4km
今日走った距離だ

しかも、朝はフェリーで移動もしている

そりゃ、身体もクタクタだ

それだけ、気が焦っていたのか
百里の地に足を踏み入れたかったのか

ここ百里
実をいうと、転勤するまで

「こんな所に住んでられるか!」
「住めば都だと?そりゃ嘘だ!だってここ10年いるけどそう思った試しはない」

と言ってた、やんまあである

それが、こうも居心地がいいとは・・・

10年という月日は、こういうもんなんだな

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