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第28日目(その2) 岐阜県高山市~長野県諏訪市

第28日目 その2

11:36 美ヶ原

憧れのビーナスライン
その一つである

美ヶ原高原

そこに向け
急勾配の坂道をひたすら登り続ける

不思議と胸が高鳴る
空をみると、少し雲が覆ってはいるものの
この分だと、ビーナスラインを走る分には全然問題ない

早くその姿を見ようと、気が焦る

最後の上り坂を越え
ついに、待ち焦がれた、あの光景を目の当たりにする

声にも出ない位の感動が身を包む

はあぁ・・・・

雄大ではあるものの
初めて見る光景に、ただただ唖然としながら走る
正直、まだ実感がない

やがて展望台らしい広場に着いた
そこで、意外な事実が・・・

なんと、ここからでは
ビーナスラインに乗ることができないのだ

地図を見た限りでは
この先数キロ先から延々と続くビーナスラインへと続くはずなのだが
実は、続くと思われた道が通行止めだったのだ

ということは・・・
さっきまで走った、あの急勾配の道を一度下って
また、似たような勾配が激しい道をどこからか登ってこないといけないのだ

さっそく教科書で調べてみる

ありましたよ、その道が・・・
かなりクネクネした道が

しょうがないんで
美ヶ原の感動もつかの間
そそくさとそこを後にし
ビーナスライン本線へと向かう

しかし、その道を走りながらも
あまりの道の険しさに、幾分不安を感じる

(ひょっとして、道間違ってるのかな?)

しばらく走ってると、道脇に2台のバイクが停めてあるのを見つけた
うち一人が近くで山菜取りを行っていたので声をかけてみた
「あの、ビーナスラインへはこの道でいいんですか?」

話を聞いて驚いた
どうやらこの道は、美ヶ原でも、ビーナスラインへと続く”表道”とは違って
現地の人が好む、美ヶ原の”裏道”なんだそうな

いわゆる、マニアックな人が好む、通の道とでもいましょうか
そんな所をやんまあは、選んで来てしまったらしいのだ

本来なら
”通の道”
とか聞くと、何かしら心ときめくものがあるのだが

ビーナスラインの全貌を知らないやんまあにとって
そんなはどうでもいい
全然嬉しくない
というより、いつ天気が悪くならないか不安で
こんな時間などかけてられないのだ

やっぱり、美味しい思いをするには、そんじょそこらに上手くいかないものなのかな?

つうか、教科書をちゃんと読めってことなんだろうけどさ(´_ゝ`)

12:56 やっとの思い

ついに!
ついに、美ヶ原の表道の展望台に来ました!

P7020065

なんとも・・・
さっきの展望台とは、まるで様子が違うよ
景色も雰囲気も

頂上付近に、広めの駐車場があり
とりあえず、そこで一休み

待ち焦がれていた、ビーナスラインを走るということで
高まる緊張をおさめるためだ

駐車場には、既にビーナスラインを走り終えた
数人のライダーが集まってた

みんな誰かしらとつるんで走ってるらしく
笑顔で話しているのが羨ましい

トイレから帰ってくると
ブイマの周りに3人のライダーが群がっていた

やはり、ここでの青森ナンバーというのは
話題に事欠かない

俺としては一つの話のきっかけになるんで
これはこれで良いと思う

しばらく、そのライダー達と言葉を交わし

いざ、ビーナスラインへ!

13:45 微笑んだ、ビーナス

美ヶ原からは、また少し下る

そして下り終えた時

待ちに待った、その瞬間が訪れる

P7020072 P7020069

感嘆の声しかでない

あまりの感動で、言葉にならないのな(´_ゝ`)

石川県での、あの砂浜を走った時以来の感覚だ

すれ違う車、観光バスをを見ては

(車でこの景色見て、何が面白いの?)

物凄く、むかつく様な話だと思うが
正直そうなのだ

バイクというのは、物凄く危険で
天候に左右され、荷物も手軽に運べないという
とても不便で扱いにくい乗り物だ

「君たちはどうして、バイクに乗りたいって思ったの?冬なんて寒いし、雨降ったら大変だし・・・おまけに危険じゃん」

以前、教習所でこんな事を聞かされた
それ以上に素晴らしいものがあると思った

それが、まさにこの時なのだ

首を動かした分だけ、そこにはパノラマの風景が広がる
ヘルメットを風が切る
20℃の風が身体を走る

P7020078 P7020083

眼下には街並みを見下ろす
白い雲が、まるで音を立ててそこに居座ってるかのように流れる

P7020058 P7020084

P7020089 P7020087

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海を見ながらの快走とは違う

何かだ

微笑んでくれましたよ

ああ・・・ビーナス様

梅雨時期の中のちょとした晴れ間
運よく、ビーナスラインを走る日に重なった

その事を
誰に言う訳もなく
誰にする訳もなく
ただただ、感謝をする

ジワーっと
目頭が熱くなる

九州の阿蘇山で、これと同じ体験をできると
心弾ませた

しかし
雨で、その感動は流れてしまった
それよりも
九州自体を楽しむことができなかった

本気で辞めようと考えた

はたからみたら
単なる贅沢な遊び
仕事してるなら、この程度のことなら
給料も入り、またいつでもリトライできる
そんだけの代物だ

でも
限りある予算で、こんなくだらんことを真剣にやってる俺には

何気ない景色でも
人によっては見慣れた景色でも

全てが120%の感動で、目に映る

このツーリング始めてから、そう感じた

嬉しさも、喜びも、人の温かさも
全てが、10割超えて、身体が感じる

もちろん、辛さも、落胆さも・・・

だから、偶然晴れたにしろ

今日とい日に、ビーナスライン出来ることに感謝をし
今目の前の景色に、素直に喜ぶ

何も考えず

ただひたすらにバイクを走らせる

物凄く気取った言い方をしているが

ビーナスラインでは、久しぶりにそんな感覚が蘇る

いつもは、何か面白いとこ、次はどこ行くんだっけ?
迷子にならないように、事故らないように

そんな事考えず
ひたすら目の前の景色に見惚れてた

もういつ来るかわからない
来れたとして、もうバイクに乗れなくなってるヨボヨボのおじちゃんだったり
雨に降られたり
普通の観光バスだったり

なので
今日のこの日を忘れたくないって思えた

気づくと

本州の旅も、終盤戦に突入

明日から、また梅雨との戦いだ

気を引き締めていこう

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受信: 2008年7月 7日 (月) 18時25分

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