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第13日目 鹿児島県佐多町~宮崎県宮崎市

第13日目

07:05 起床

外を見ると大荒れ
今回の旅で一番の荒れ模様だ
海からの強風で木々が今にも倒れそうだ
まさに横殴りの雨

梅雨時期の雨というよりは
台風にぶち当たった感じです

停滞しようかどうか迷ったが
ここ1週間はこんな天気が続くということで強行です

09:10 出発

宿を出るなり
強風の洗礼を浴びる
海から吹きこむ風が激しい
屋根下にバイクを置いたものの横殴りの雨にさらされ
後席に積まれた装備のへこんだ部分には大量の雨水がたまってる


おそらくこんな日に走らせるのは無謀なことなのだろう

P6150004

今日のメインは
今回のツーリングの目的の一つでもある
本土最南端、佐多岬を拝むこと

走らせて、ものの数分でびしょ濡れ状態
この強い雨風では、いくらレインウエアを着こんだとしても
ちょっとした隙間から雨が入り込む

佐多岬へと続く道は
勾配が激しく、おまけにヘアピンの連続
lowか2速でのシフトチェンジを繰り返す

路面を雨水が滝のように流れ込む
到る所に、強風で飛ばされた木々の枝が散乱している
落石に注意と書かれた看板が
ここでは、実際に落石が路面に飛散しているところに掲げられている

バイザーには水滴がついて離れない
特に今日の場合は
雨粒が音をたててぶつかってくる
少しでもスピードが遅くなると、バイザーの曇りも激しい

正直、今日は行くのをやめて、引き返すべきなんじゃないかと思った

09:35 佐多岬入口到着

案内板に誘われつつ、着いた先が駐車場だ
その先にトンネルがあり、そこから佐多岬へ続くのだろう

P6150032

トンネルの中にちょっとした建物があり
そこで入場料を払う
こんな日でも、ちゃっかり観光客相手に商売しているのが面白い

P6150005
P6150030

トンネルを抜けると、さあ本番だという感じで
道が険しくなる

「展望台までは15分くらいですね」
と、チケット売り場のおばちゃん

でも、遠くに見える展望台らしきものを目にした時は
もっと時間がかかるんじゃないかと思った程

カメラ片手にひたすら歩く
展望台までの道は、奇麗に舗装はされているものの
流れ込む雨水で、逆に滑りやすい

P6150006 P6150025

勾配が激しく、階段がひたすら続く

それにしても、雨が酷い
汗なのか雨なのか、顔全体が濡れて、大量の水が下に落ちるのがわかる

日曜ということで、天気がいい日なら
こんな道も、観光客で一杯なのだろう

でも、今は自分一人だけが
場違い的な感じで歩いている

P6150026

途中、神社が祀ってある
物凄く寂しい雰囲気だ
というよりは
どこからか誰かしらの視線を感じる様な

薄気味悪い雰囲気だ

P6150027_2

お堂にてお賽銭をいれ無事を祈る
お堂の屋根から滝のように流れ落ちる雨水の音しか聞こえない

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そそくさとそこを後にし
展望台を目指す

途中、今じゃもう運営していない
レストランらしき廃墟を横切る

P6150012 P6150021

先ほどの神社といい、この廃墟といい
雨風が激しく舞うこの天気では

物凄く薄気味悪く、怖い

P6150023_2

正直引き返したい程だ

その廃墟を横切ると、更に急勾配の階段が続く
そして、ついに展望台が見えてきた

P6150019

本来なら、ほっと胸をなで下ろしたい心境だが
展望台も正面から見る限りでは
まるで無人駅のような、すたれて建物の様で
この荒れ模様の天気では

更に寂しい気持ちになる

入ってすぐの自動販売機の明かりが
かえって、寂しさ、不安、恐怖
といった感情を湧きあがらせる

とてもじゃないが
一人だとちょっと心細いということもあり
早めに引き上げようと思ったのだが

既にブーツまでも雨水が浸入し
全身ずぶ濡れ状態

なので
少し身体の手入れをしようと
展望室らしい広い場所に進む

壁にはいつ貼ったのかわからない
ポスターやら案内やらが
いっそう寂しい気持ちにさせる

建物に入った瞬間
どこからか、変な物音が聞こえる
さすがに怖くなり、ちょっと立ち止まり
注意して耳を澄ます

どうやら、この強風で何かしらの物が建物に擦れている音だ

ホッとしながらも、依然、ちょっと緊張しながらゆっくりと歩き始める

と、その時だ
思いもよらない光景を目の当たりにし

思わず声を上げた

今までの緊張からか
正直驚いてしまった

∑(゜△゜;)

P6150017

おばちゃん・・・いたのね  (´・ω・`)

09:50 はるばるやってきましたよ(´ー`)

本土最南端 佐多岬にやってきました

P6150018 P6150015

天気は大荒れ

目の前には素晴らしい景色が待ってた筈なのだが
しょうがない・・・

でも、自分としては、ここに来る事に意義がある訳で

はるばるやってきましたよ!

やはり
こんな天気でも
胸の奥底から、何かがこみ上げる
ついに来たよ!('∇')

イメージ的には
近くに駐車場があって気軽に来れる感じがして
写真も、記念碑とバイクと遠くをみつめる
やんまあの写真を撮ろうと考えていたのだが・・・

残念ながら、イメージとは全く違ったけど
写真のシャッターを切った瞬間

心にもちゃんと記憶が刻まれた音がしたよ

次いつここへ来るかわからない
もしかしたら、今日が最初で最後かも

そう考えると、今日の天気は最高の演出だったのかな?

おばあちゃんと数分ではあるが話をした
けど・・・
鹿児島弁バリバリに話されるんで
津軽弁を理解している俺でもわからない

おそらくだ
天気がよければ、いろんな島が見えたのに
ゆっくり休んでいきな
的な会話だったと思う

しかし・・・
今日のこの天気に独りここで観光客相手にしてるとは・・・

記念にと写真を撮らせてもらう

「あらやだ、私みたいなので、しかもこんな恰好で」

笑いながら、おばちゃんが言う
これは、俺でも翻訳できた

先程までの寂しい気持ちが、一気に吹き飛ぶ

そして
ここまでとうとう来たんだと
何故かこの時、実感した

10:27 いざ宮崎へ ~北緯41度 から 31度ラインへ ~

全身、ずぶ濡れ状態で宮崎を目指す

今日のツーリングは、佐多岬で終わり

後は、無事に宮崎へ着くことだけ考える

「お前、アホじゃねえの?」

と言われる天候でバイクを走らせてるからだ

案の上
走ってる最中、目の前で落石にあう
小さな石だが
何個も斜面の崖から崩れているのがわかる位だ

真時下で落石を見るのはちょっと感動
しかしだ
昨日、東北で大きな地震があっただけに
いつ、洒落にならない事態にあってもおかしくない

そんな中

先ほどつい見逃した看板をみかけた

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ここは北緯31度
確か、我が故郷青森は41度だった筈

10度かぁ
日本もまだまだ広いな
って実感する

10:45 待ってろヨ!

もはやツーリングどころではない
雨と風との戦いだ

信号で停まる度に
グローブをギュッと握り
吸込んだ雨水をグローブから絞り出す

バイザーをコマ目に上げながら
内側の曇りを晴らす

シフトチェンジの度に
水が溜まったブーツの中を
つま先が泳ぐ感じがする

正直、今回の旅で
一番つらい旅だ
レインウエアを上下とも着こんでる筈なのだが
身体が冷え切ってきてるのがわかる

景色なんて見る余裕もなく
見た所で、たいしたこともなく

宮崎までの残り150kmの行程が
気が遠くなる

そんな中

ふと、こんな看板が目に映った

P6150034

宗谷岬まで、2700km

これを見た瞬間
心がまた熱くなる

予定だと8月上旬には行けるはずだ

待ってろヨ ! 宗谷岬!


12:53 最初の休憩 & 昼飯

身体がガチガチに冷え切った状態で走ってる
海沿いを走れば、強風
内陸に入れば、大雨
こんな状態を繰り返す

P6150039 P6150044

写真を撮るため、腕を上げると
雨水が、ツゥーっと手首から、肩の方へと流れるのがわかる

気分がドンドン滅入ってくる

本当は休憩したいのだが
こんなずぶ濡れ状態では、ゆっくりできる場所もなく
朝飯もまだだというのに、昼まで休憩なしでバイクを走らせる

お腹が空いるのか、寒さなのか・・・
ついに集中力もなくなり、コンビニで昼飯を買う

なんでもいいから、暖かいものが欲しくて
暖かいお茶と、ファミリーマートにあった、フライドポテト系のファーストフードを購入

店のおばちゃんが、気を利かせて
椅子を倉庫から出してきて
ここで食べてと言ってくれた

ホント、お腹が空いていたのだろう・・・
流し込むように、口の中へ食べ物を放り込む

ゆっくりしたいが
寒さでそれどころではない

早く宮崎に着いて、落ち着きたいのだ

14:37 完全に手がふやける

トイレ休憩のため、本日2度目の休憩
バイクを停め、グローブを脱ぎ、ヘルメットを外す

自分の手をみて驚く

完全にふやけた状態で
指先が赤紫に変色している
グローブの赤い色が手に染みついている

「・・・・何やってんだろ・・・?たかだか遊びの筈のツーリングなのに」
弱音を吐く

残りはあとちょっと

濡れたインナーのヘルメットを被り
一路宮崎を目指す

15:15 到着

今日のツーリングは
ハッキリ言って、一番つらかったと思う

それは、今日のこの大雨ってのもあるが
気づいて、わかってはいるものの
これからずっと梅雨を追って走らなければならないと
考えてしまったからだ

晴れたら楽しいのだが
逆に雨に降られると
地獄の何者でもない

こんな調子なんで
当然予算オーバー

それは別に問題ないのだが

ただ、あと一か月続く、ツーリングが全て雨だった場合
果たして、やる価値あるのかな?
なんて、考えると
素直に雨のツーリングを楽しめなくなるのである

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受信: 2008年6月17日 (火) 18時24分

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